東北被災地を忘れない!2016 福島⇒いわき編 2016321

東北被災地を忘れない!2016 福島⇒いわき編 2016321

「東北被災地を忘れない!」のために2日目は「福島駅からいわき駅」まで走りました。(1日目の石巻~気仙沼はこちら

昨年2015年に開催した「東北被災地を忘れない!400キロリレーライド」では、いわきから夏井川沿いに山あいに入り郡山へ向かうルートで走りました。
ゆうゆうあぶくまライン沿いに進みます。緑が美しい夏井川渓谷を抜けてピンク一面の千本桜をくぐり抜け小野町へ入りおいしい昼食をいただきました。昔から女の子の憧れの「リカちゃん」のお家「ハウス」を見たり阿武隈台地のアップダウンを楽しみながら走り滝桜で有名な三春から郡山へ向かう風光明媚なルートでした。

いわきからの先の海岸線沿いを襲った津波の影響や福島第一原子力発電所事故の影響も気になりました。しかし、この時期いわきに隣接する広野町は2012年3月30日に避難指示が解除されていましたが、その先の楢葉町(20キロ圏内)は2012年8月から日中のみ立ち入りできる避難指示解除準備区域に指定され解除までには至っていませんでした。
JR常磐線は2014年6月1日から竜田駅の折り返し運転が開始されていましたので、2か月後の2014年8月15日に400キロリレーライドの試走を竜田駅までしてみました。しかし楢葉町がまだ非難指示解除準備区域あり竜田駅の再開間際だったこともあり、駅前ですら人が住んでいるという気配を感じない状態でとても寂しく悲しい状況でした。
竜田駅前に設置された線量計は0.226μSv/hで他とそれほど変わりませんでしたが、400キロリレーライドのコースからは外すことにしました。東北被災地としては重要な場所ではありますが、地元の方ですら戻れてない事から時期的に早いと判断しました。
このため、いわきから郡山へ向かうルートとしましたが、それでも夏井川沿いでは「除染しています」という立札がおかれた情緒ある藁ぶき屋根の農家や道路脇に一時保管された「除染土壌等」や「線量計」を目にすることができ、郡山が近づくに連れて仮設住宅も多く建ち、参加者にとっては十分原子力発電所事故の影響と現実を感じてもらえたコースになったと思っています。

400キロリレーライドの開催間際の2015年3月1日に常磐道(高速)が開通、続いて国道6号線が9月15日から自動車に限り全線での自由通行(通行証不要)が可能になりました。しかし歩行者や自転車・オートバイは引き続き通る事ができません。とは言え帰宅困難地域に指定されているのは富岡町の半分ぐらいと、自転車でも走れる地域が大幅に広がりました。
このため今回は福島駅をスタートして、川俣町ー田村市ー葛尾村ー川内村ー富岡町と帰宅困難地域に沿うように走り、試走で寂しい思いが残る楢葉町の竜田駅や広野町のJビレッジの中を通っていわき市に入るコースで走ってきました。

福島駅前を出発して吾妻山を背に阿武隈川を上って中通りから浜通りに向かいます。
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川俣町まで来るとこの先国道114号線(富岡街道)は通行止めになります。通り抜け出来ないので右折して国道349号線・県道303号線で大きく迂回し避難解除された葛尾村に向かいます。

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国道とはいえ、少し走るとのどかな田園風景が広がります。しかし残念な事ですが左手の山の稜線向こう側は帰宅困難地域に指定され自転車で入る事はできません。
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集会所や峠越え付近には必ず線量計が設置され人々の安全を見守っています。
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国道349号線を離れ県道303号線に入って行きます(ちょっとミスコースあり)。
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県道303号線から県道50号線で葛尾村役場へ向かいます。
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県道50号線沿いには除染で除去した土壌の一時保管場所と思われる場所がありました。
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県道50号線から国道399号線へ
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国道399号線へ国道288号線(都路街道)へと進んでいきます。

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国道288号線沿いには除染で除去した土壌の一時保管場所が道路脇にありました。きちんと番号管理されているようです。
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ファミリーマート田村都路店で休憩、国道288号線はこの先は進めないため右折して国道399号線へ進みます。
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国道399号線から離れて県道36号線経由で富岡町に入ります。
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滝川渓谷からいくつものトンネルを越えると滝川ダムがあります。ダムから福島第一原子力発電所まで10キロ程度で発電所と海を見ることができます。
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県道36号線を下り常磐道「常磐富岡インター」を過ぎるとスクリーニング場がありました。スクリーニングは行っていないようでしたが、歩行者・自転車・オートバイはここから先には入れません。
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ちょっともどり常磐道手前から富岡駅を目指しますが、人が戻っていると思われる家、地震当時のままの家、たくさんの重機が入り解体している家、更地が混在しています。
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国道6号線を渡って富岡駅に向かいます。6号線を左折して北上する事はできません。
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新築のアパートや大きな家もありますが、だれも住まず当時のままでした。残念な事は、地震の揺れで壊れた家もありますが、空き巣により荒らされた形跡もたくさん見受けられました。
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JR常磐線富岡駅は駅舎などはなく、残されたホームと献花を線量計が見守っていました。
JR常磐線は2020年に全線開通を目指しているそうです。早く開通して住んでた方も戻って来れるといいですね。
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富岡町で毎年開催されていた「夜の森公園桜まつり」の会場となる夜ノ森駅近くの桜並木通りは現在ほとんどが帰宅困難地域内にあり花見ができない状況が続いています。地元の方が楽しみにしている花見がここでできるように早くなってほしいです。
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富岡駅を後にして福島第二原子力発電所方面に向かうと巨大な白い建物と廃材置き場が現れます。大きな建物は仮設焼却施設で解体された住居の建材などを焼却しているようでした。
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福島第二原子力発電所入口にあるコンビニは営業していませんでした。
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JR常磐線竜田駅です。400キロリレーライドの試走で2014年夏に来たときは、避難指示解除準備区域に指定され常磐線も2014年6月1日からこの駅で折り返し運転が始まったばかりでした。駅前は「しーん」としていました。夕方だというのにどの家からも灯りはなく、もちろん人の声や動物の鳴き声もなく、とてもいたたまれない気持ちに包まれました。
今回は駅前の家にあかりが灯り自販機で温かいドリンクを(前回はコイン投入口が塞がれ電源は切られてました)買うことができました。
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そして駅前広場にキックボードで遊ぶ親子まで・・・どこにでもある駅前の風景ですが、この場所で見る事が出来て「ほっと」しました。お話を伺ったところ、ご実家がこちらで、今日はお墓参りに来たそうですが、今までは子供はお留守番で大人だけでお墓参りしていたそうです。ご先祖さまに子供を見せて、こうして駅前で遊べるようになってよかったとおっしゃってました。ホントによかったです。
とはいえ周りの家を見ながら自転車で走って見ると現実は戻った方が半分、空き家が半分という感じでした。
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広野町に向かう途中の海岸沿いには廃棄物の一時保管場所が目立ちました。
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広野町の火力発電所は「ゴー!」という唸り音を出しながらフル稼働のようです。
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Jビレッジ内はまだまだ作業車両がいっぱいでした。事故前はナショナルトレーニングセンターとしてたくさんの日本代表選手が練習していたのでしょう「目指せなでしこジャパン」に元気をもらいました。この施設ももうじきもとのもとのトレーニングセンターに戻るようです。
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Jビレッジを後にして、津波で甚大な被害となった久ノ浜によりました。
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昨年の400キロリレーライドで折り返した四ツ倉港の前を通りいわき駅にゴールしました。
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今年は有志のみで「東北被災地を忘れない!南三陸町と富岡町自転車ライド」と称して走って見て感じた事は、やはり実際に走ってみて「忘れない」という事の大切さを改めて感じました。

震災から5年ですが、復興するためにはまだまだ長い年月がかかります。大昔から先祖代々、何代にも渡って暮らしを支えてきた土地はそんなすぐには戻らない。生涯忘れることなく、また代々に伝えていかなければならない事で、そしてその長い時間を埋められるのはひととひとの繋がりなんだろうと感じました。
「あれから5年、まだまだ東北被災地を忘れない!!!みんな繋がろう!。」と思います。

20160321

今回こちらの交通規制を確認し通行禁止エリア等を迂回するコースで走りました。
http://www.pref.fukushima.jp/douro/kisei/kisei-map.htm
WS001157
また、JR常磐線の復旧状況も参考にアップします。1日も早く全線開通し地元の方の生活が戻るよう願っております。 http://www.pref.fukushima.lg.jp/
WS001158

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