夏至企画「タイムマシンで太平洋⇒日本海ロングライド」 20160618~19

「東京葛西臨海公園で太平洋の水を汲んで上越直江津港の日本海に注ぐのはロングライドの原点!」。そんな浪漫に背中を押されて、1年で一番お日様の時間が長い夏至に河川敷サイクリングロードを多用し、また江戸時代に沢山の旅人が行き交った街道を通り、もちろん途中では美味しいご褒美をいただきながら「PoTaBeRu」らしい太平洋から日本海までのロングライドに7人が挑みました。

1日目は葛西臨海公園駅前で6時30分に集合し海岸で水を汲み7時に日本海に向けて出発。
江戸川サイクリングロード(健康の道)、利根川サイクリングロード、烏川サイクリング、碓氷川サイクリングロードをつないで安中駅前まで168km。ほとんどが自転車歩行者用に整備された道路なので車も通らず信号も無く田園風景の中を走ります。
旧江戸川河口から江戸川の上流点の関宿城までは向かい風ながらもまだ涼しく走りやすいくみんな元気。

関宿城を10時45分に出発して利根川サイクリングロードへ。梅雨時期とは思えない真っ青な空、昼近くになりじりじりと照り付ける太陽、蒸し暑い向かい風によってどんどん体力が消耗していきます。
全員ペダルをひたすら回しますがスピードが上がらず関宿で長めの休憩をとったこともあり行田のランチポイントに到着したのは12時50分でおなかペコペコでした。

ここはどうやら大盛りが売りの店らしくでかいかつ煮にうどん1人前と御飯1人前でどう見ても2人前を昼食をいただき13時50分に出発。

午後になるとさらに暑さが増して危険な気温なので上武大橋のセブンに緊急避難し20分ほど休憩。烏川沿いのコンビニでも十分休憩をとり、サイクリングロード終点の安中に18時に到着。
それにしても暑かった、河川敷は日陰がないのでほんと暑かったね。

疲れマックスの状態で長いサイクリングロードに別れを告げて江戸時代の面影を残す中山道へ、日もだんだん落ちてくるとだいぶ気温も下がり体も楽になってきますが、だんだん上りになってもきます。山あいに沈んでいく夕陽を見ながら中山道の安中宿から松井田宿へと緩やかな上りを走ります。

釜めしのおぎのやについたころにはすっかり日が落ちた19時15分。おぎのやも閉店していて真っ暗な駐車場で長野在住の自転車友が横断幕を掲げ出迎えてくました。これはうれしかった、ありがとう。
クーラーボックスから取り出してくれた冷たいドリンクは暑さにやられた体にしみわたり元気が戻ってきました。

30分ほど休憩し19時45分におぎのやを後に真っ暗な碓氷峠に挑みます。

坂本宿を過ぎると真っ暗な峠道。びくびくと怖い怪談話をしながら進みますが、自転車友が後方から車で照らすライトで安心して確実に上る事が出来て21時15分に県境の峠に到着。

軽井沢のひんやりした空気を切るように坂を下り軽井沢から中軽井沢へ。走軽井沢の夜は早くどこの食事処も店じまいあと。仕方無いのでコンビニで夕飯を調達し宿へ向かう事になりました。追分まで1日目最後の坂を上り中山道と北国街道の分岐点「分去れ」を見て宿に到着。

宿は追分から少し下ったところにある「民宿かじか」さんにお世話になりました。ゴールデンウィークの試走もここにお世話になりました。気さくなご主人と奥様は今回も快く出迎えてくれてくれました。ありがとうございました。

2日目は5時30分に宿を出発。

前日の疲れで目をこすりながら、足をさすりながら北国街道を小諸宿・田中宿とすすみ海野宿に入るとそこは突然江戸時代にタイムスリップしたような風景が広がり目も覚めた事でしょう。

前日車でサポートしてくれた自転車友がが今日は自転車で道案内、コンビニ朝食をとり上田宿から山の間を緩やかに流れる千曲川のサイクリングロードへと進みます。

前日と打って変わって乾いたすがすがしい追い風に吹かれ小布施まで快適サイクリング。途中戸倉温泉の足湯に浸かりながら温泉饅頭をたべたり、山本勘助の墓を見たり、小布施では美味しいアイスを食べたりとPoTaBeRuらしい見どころご褒美どころ満載ライドで前日の疲れも忘れさせてくれました(笑)。

信濃浅野でランチをいただきいよいよ最後の上り、ほぼ予定通りの12時40分に黒姫高原を目指して出発。すがすがしかった長野の気候も昼を過ぎて太陽を出すとじりじりと暑くなってきて、なんだか空模様もちょっと怪しい。

牟礼を過ぎたあたりで空からぽつぽつと、しばらくするとぼつぼつと雨粒が落ちてきます。空を見上げると薄雲の中に雨雲がある程度なので本格的にはならないだろうと思いながらもちょっと停止して雨対策をすると止んで蒸し暑い、仕方ないのでまた停止して脱ぐと、再びぽつぽつ・・・どうやらレインウエアを着ていないと降るようです。なんて雨雲だ!!!。

そうこうしてるうちに黒姫高原に14時03分に到着。疲れた体を高原牧場のソフトで癒します。

雨も時折ぽつぽつとはきますが、本降りにはならずここから上越妙高まで30km/1時間のダウンヒルは路面が荒れているといえ気持ちが良い。天気がよければ妙高の山々がよく見えるのですが、今日は雲が多くちょこっとだけですね。

北陸新幹線の開通により近代的な駅となった上越妙高駅(旧脇野田駅)を通り城下町高田へと進みます。この後直江津駅まで呑みすぎて最終のほくほく線を乗り逃がしここから北陸新幹線に乗る事になるとはこの時夢にも思っていませんでした(^^;。

高田の町は冬には雪に覆われるのでしょうね、アーケードのように新しい家も古い家も、どの家もひさしがある雁木造りが続きます。
とても整備されたメインストリートから一歩裏に入ると歓楽街も充実していますが、日曜日というのにほとんど人はいません。シーンとした街を走りながら、これだけの商店街を支えるだけの需要があるのかちょっと心配になります。

16時を過ぎいよいよ最後のサイクリングロード、日本海にそそぐ関川に入ります。ここでなぜか雨脚が強まります、早くとせかされてるような!。

16時06分に全員直江津港岸壁に到着。葛西臨海公園で水を汲んでからここまで378km/33時間26分(移動18時間58分)の旅でした。

ミッション「太平洋で汲んだ水を日本海に注ぐ」全員で達成!。
直江津駅ゴール後は駅前の「軍ちゃん」で日本海の美味しいお魚もたっぷりいただき、ミッションコンプリート。

お腹も膨れて駅に戻って輪行袋を肩に切符を購入していると改札の方から「ほくほく線ご利用の方はお急ぎください♪」・・・えっ!。思う間もなく越後湯沢行き最終のほくほく線は行ってしまいました。
みなさま、ごめんなさい!ちょっと飲みすぎでやっちゃいました。最後は直江津から上越妙高経由北陸新幹線「はくたか」で走ってきた道を巻き戻しなんがら帰宅の途へ。

random10 slidshow & photo gallery
gps trackmap & profile
合計距離: 381368 m
最高点の標高: 1013 m
最低点の標高: 2 m
累積標高(上り): 2901 m
累積標高(下り): -2905 m
総所要時間: 10:05:12
項目 1日目 葛西臨海公園駅~追分 2日目 追分~直江津駅
開始日時 2016/06/18 06:56:06 2016/06/19 05:35:56
終了日時 2016/06/18 06:56:06 2016/06/19 05:35:56
水平距離 212.18km 166.64km
沿面距離 212.25km 166.85km
経過時間 5時間25分05秒 11時間25分22秒
移動時間 11時間21分45秒 7時間59分59秒
全体平均 13.77km/h 14.61km/h
移動平均 18.68km/h 20.86km/h
最高速度 44.65km/h 64.78km/h
昇降量計 1678m 336m
総上昇量 1298m 705m
総下降量 380m 1631m
最高高度 1013m 941m
最低高度 2m 7m
GPS trackmap & profile
合計距離: 212000 m
最高点の標高: 1013 m
最低点の標高: 2 m
累積標高(上り): 1615 m
累積標高(下り): -697 m
総所要時間: 15:10:31

合計距離: 167923 m
最高点の標高: 941 m
最低点の標高: 7 m
累積標高(上り): 1257 m
累積標高(下り): -2182 m
総所要時間: 11:25:22

最後になりますが、普段あまり長距離を走らないメンバー中心の中で1日目200キロオーバー、2日間合わせて380キロを走りぬいて無事に日本海にたどり着けたのは素晴らし事だと思います。日差しがじりじりと暑い河川敷のサイクリングロード、真っ暗な峠道、民宿で食べたコンビニ弁当、緑に囲まれたサイクリングロード、足湯、美味しいジェラード、雨を気にしながらの上りとくだり、もう無理!と思いながらたどり着いた日本海・・・どれをとっても忘れならない事ばかりだと思います。参加のみなさま、ほんと完走おめでとうございます。

そして、なんといっても試走時に碓氷峠で迎えてくれた佐長さん、朝早くのスタートで見送ってくれた小野さんと松田さん、真っ暗なおぎのやの駐車場で手作り横断幕を高く掲げて迎えてくれた柳沢さん、試走/本走で夜遅く着いて早朝に出発するにもかかわらず快く泊めてくれた民宿かじかのご主人と奥様、ありがとうございました。みなさんからのサポートがなければ実施しなかったイベントでした。
また開催のきっかけとなった根津さん、準備を進める中でアドバイスや勇気をくれたたくさんの方々に感謝です、ありがとうございました。

参加された方、サポートしてくれた方、応援してくれた方、たくさんの方のおかげで開催できたイベントでした。これからもこんな素敵なイベント開催に力を入れていきますのでPoTaBeRuをよろしくお願いいたします。