今年の3.11は土曜日!、震災が起こった同じ日、同じ時間に被災地を走れるのはとても意味があると思い「忘れない!シャツ」を着て勿来から郡山まで走ってきました。走ることは復興支援に繋がりませんが自分が「忘れない」ために、「見た事を記憶に残す」ために、「たくさんの人々に伝える」ために160キロせンチェリーライド!。
そうです、一昨年前の2015年に開催した「東北被災地を忘れない!400キロリレーライド」の3か目「日立→いわき」のメインとした区間です。
当時みんなに見てもらった勿来火力発電所横の海岸線は、もはや津波の爪痕は無く真っ白な防潮堤と真っ直ぐな道となっていました。
美空ひばりさんゆかりの「塩屋灯台」は歌姫パワーで訪れる方に今での元気を与えてます。前を走る道路はひろく整備され、大型観光バスも通りやすくなったようです。
あちこちで防潮堤の工事は進み、海岸線の造成が急ピッチで進められ、昔ながらの家並みや景観は、がらっと変わってました。あちらこちらで真新しい防潮堤の上に立つ老人を見かけます、海を見つめる姿から気持ちが伝わってくるような気がしました。今まで「見たくない海」、「思い出したくない海」、「みんな奪った海」だったと思いますが、こうして整備された大きな防潮堤と6年間の時間が少しずつ悲しみを包んでいるのだろうと思いました。
四倉から津波の大きな被害があった久之浜を山側に迂回すように6号線が引かれ広野手前で旧道と合流してJビレッジ~富岡町へと向かうようになっていました。
6号線富岡町交差点をさらに北上してみましたが去年と同様に夜ノ森駅へ向かう交差点手前で2輪車は通行禁止、Uターンで昨年3月同様に人や動物の気配を感じない帰宅困難地域を迂回路しながらの滝川ダムに向かい2時46分にダムから海岸線を見下ろし黙祷する事が出来ました。
山あいに入ると夕方に近づくにつれてどんどん気温が下がらり、小雪も舞う向かい風でどんどん体温が奪われます。2011年もやはり寒かったのだろうと、400キロリレーライドで訪れたやまもと語りべ会(わたなべさん)で伺った校舎の屋根裏部屋一夜を過ごし津波を逃れた「宮城県山元町中浜小学校」の事を思い出しました。
国道399と398号線を走り川内村・田村市・三春町を経由して郡山駅までの3.11せンチェリー(160キロ)ライドでした。
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堤防の一部だけを残して・・・防潮堤や道路が新しくなっても津波の事を「忘れない!」
真新しい防潮堤から漁港を見下ろす漁師たち
白く輝く「塩屋灯台」、塩屋岬の麓では美空びばりさんの「みだれ髪」が響く
すぐそこの海はもう見えない
もしもあの時、飛べたなら・・・
みんな持って行ってしまった海は憎くて・・・あれから6年がたち海を見つめて!
道は海を避け一直線に長い長いトンネルの中へ
国道6号線-陸前浜街道・・・・人々の暮しは戻らない!、二輪車はここまで!
人の声も動物の鳴き声も聞こえない街、6年前から時間が止まったまま。。。
2時46分、海を見下ろしながら・・・・・「黙祷」
いくつものトンネルを超えて、6年の月日も超えて・・・・
これから先何年?、人々の安全も見守るんだろうか?
山あいは雪雲に覆われ粉雪が舞い路肩にも雪が残り
たそがれに輝く街を抜けて
日が暮れても、1日が終わっても、1年が終わっても、ずっとこの日を忘れない。
・・・400キロリレーライド5日目で地元女子高生が見送ってくれた思い出の郡山駅へ
最高点の標高: 563 m
最低点の標高: 8 m
累積標高(上り): 2198 m
累積標高(下り): -1981 m
総所要時間: 08:40:22