東京近郊でサイクリングを楽しんでいると「いつの日かチャレンジしたい!」と誰もが思うのではないでしょか?。
ナショナルサイクルルートの霞ヶ浦「かすいち」や琵琶湖「びわいち」を見ても、「いち」の文字がつくとなぜかとても魅力!。首都圏に暮らしているやっぱり「東京湾を自転車で!」と思います。
東京都心のビル群と皇居を後にして、昭和のモノづくり日本を支えた工業地帯、開港から現代のみなとみらい21地区まで港町の歴史をたどりながら横浜を抜ければ、いつの間にか海軍港とて発展してきた横須賀に到着。公園で一休みしながら戦艦や潜水艦を見ているといつの間にか異国にいるような気持になります。
横須賀から久里浜へ向かいいよいよ乗船「自転車でフェリーに乗るなんて」と感動しながら、フェリーはゆっくり離岸し浦賀水道を進んでいきます。フェリー甲板では360度広がる東京湾。後ろは見えるは走ってきた三浦半島、前にはこれから走る房総半島、そして1日600隻が行きかう浦賀水道の巨大なタンカーで心躍ります。金谷港に接岸、房総半島上陸です。
軽いアップダウンで半島の地形を感じながら内房線沿いに走るといつの間にか東京湾アクアライン、ここから果てしなく続く工業地帯ですが、みんなで軽快にペダルを回しましょう。蘇我に入ると大規模商業施設な立ち並び、さっきまで走っていた工業地帯から景色が一変します。時期によりますが夏であれば、走ってきた道のりを振り返りながら見る稲毛海岸から東京湾に沈む夕日は涙ものです。ここからは夏至のころでも日も沈んでナイトライドになりますので路面状況や車に注意して走りましょう。
稲毛海岸公園を後にすると海浜幕張のメッセやスタジオ、幕張新都心の夜景を見ながら船橋へと向かいます。国道357号線は船橋を過ぎて二俣新町、江戸川放水路。市川まで車道は軽車両走行禁止なので自歩道を通行します。
、どんどん変わります。また久里浜~金谷間の浦賀水道をフェリーで渡るなど気軽に自転車でワンデイトリップが体感できるコースです。
距離は自転車走行部分が約200キロでフェリー乗船区間約10キロです。東京湾沿いに走るためアップダウンも少なく獲得標高は約300m程で100キロ以上のロングライド経験者であれば次の目標してチャレンジするのはいかがでしょうか。
走行の注意点としては首都東京を取り巻く様々な施設を繋ぐ幹線道路を利用します。工場や配送センターを結ぶ物流用の大型車/トレーラー車から商業施設やレジャー施設等を利用するファミリーカーまで様々な車が利用します。曜日や時間帯によって交通量変化しますが時には大渋滞の中を走る事もありますので十分注意して走行する必要があります。
また大型車の通行を目的とした産業道路や湾岸道路は一部自転車の通行が禁止されている箇所もあります。十分に事前調査と検討してコースを設定する必要があります。
また、東京湾一周のコース設定する上で重要となるのは出発時間と回転方向、フェリー時刻です。千葉金谷港と神奈川久里浜港を結ぶ東京湾フェリーはおおむね1時間に1本就航していますので、スタートゴール地点からフェリー港までの距離に無理のないコースを考える必要があります。
東京湾フェリーHP http://www.tokyowanferry.com/
PoTaBeRuでは「東京湾一周を十分楽しみ、かつ出来るだけ安全に走る」を目的にサンプルコースを設定しています。距離や時間にとらわれず、ビューポイントで写真を撮ったり、昼食はフェリー内であらかじめ購入したお弁当で済ませるなどで時間を節約したり、30~50キロ間隔でコンビニエンスストアでの休憩をとるなどゆったりしたコースを設定しています。
東京の中心である東京駅と皇居に挟まれた行幸通りを起点に東海道として古くから多くの人が行き交った国道15号線(第一京浜)を走り横浜へ。
東神奈川で最初の休憩をとり横浜のみなとみらい地区に進みパシフィコ横浜や赤レンガ倉庫を抜けてクイーン(横浜税関)とキング(県庁)へと進み日本大通りから関内へ。トレジャーボートが並ぶ運河沿いを進み磯子から産業道路に入り八景島を目指します。
産業道路沿いの倉庫街からリゾート感あふれる八景島海の公園や野島へ入り海の景色を楽しんだかと思うと、三浦半島付け根部分の丘陵地を貫くいくつもの隧道をくぐります。田浦から国道16号に入ると交通量が増えますので注意して走りましょう。横須賀隧道手前(太安堂本店角)を左折し細い路地からJR横須賀駅の踏切を渡ると左に海上自衛隊、右に米海軍基地が見えるベルニー公園に到着、記念撮影はいかがでしょか。
横須賀まで来れば久里浜港はすぐそこです。ベルニー公園から米軍基地前を通過しうみかぜ公園へと走り、横須賀海岸通りに合流したら右折し京急久里浜線に沿って進むとやがて久里浜港に到着します。もし時間に余裕があれば海岸通りを直進し県道209号~210号線で観音崎を廻り久里浜港に入っても良いでしょう、この場合横須賀から久里浜港への所要時間は休憩なしで約+40分となります。
東京湾フェリー久里浜ターミナル入口にコンビニエンスストアで昼食を調達します。ターミナルビル前の2輪車の待機場に自転車をコンパクトにまとめて施錠駐輪します。ターミナルビルに入り窓口で自転車と大人1名の乗船券(1,210円)を購入し乗船時間を待ちます。出港時間の15分ぐらい前から乗船が始まります。ちょっと前に待機場に戻り乗船の準備をしましょう。乗船したら三浦半島に別れを告げてお弁当タイム、船内の売店では名物の海軍カレーパン販売しています。お弁当が終わったら甲板に出て東京湾を行き交うタンカーを見たり、記念写真を撮ったり・・・風が強いのでサイクルキャップなどが飛ばされないように注意です。約40分の船旅を満喫し房総半島に上陸、アナウンスに従い下船の準備をして接岸を待ちます。
金谷港でフェリーにさよならしたら内房なぎさラインで海岸沿いのアップダウンを楽しみながら富津岬を目指します。岬の展望台からは天気がよければ対岸の久里浜港や観音崎、アクアラインの風の塔、横浜ランドマークタワーやスカイツリー、そして富士山などを見る事ができます。
富津岬を後にすると横須賀から富津までをぐるっと結んでいる国道16号に進みます。物流を目的としている産業道路のため2車線で路肩も広く信号も少ないので快適にスピードを上げて走りましょう。なお大型車が多く時折路肩に砂や落下物あるので注意も必要です。
しばらく16号を走り木更津港から市内に入ると交通量が増えます。木更津港に停泊する遠洋漁業船を見ながら注意して進みましょう。
アクアライン高架をくぐったらコンビニエンスストアで休憩です。休憩を終えると再び国道16号線に入り延々続く直線道路を走ります。路面は接続部分の段差が大きく、加えて日も傾き眠くなるので注意して走りましょう。なお、しばらくの間左側にはコンビニエンスストアや休憩できるポイントはありません。
貨物線と平行しながらしばらく走るとコンビニエンスストアがあるので休憩、前回休憩の木更津から10キロほどですがとても神経をすり減らす区間なので、時間的に余裕があればここで休憩をお勧めします。
国道16号は千葉でサヨナラしいつの間にか国道357号線に入ります。この先は湾岸線と京葉道路につながるため交通量が増えるので国道を離れ千葉みなとから稲毛海岸へ向かいます。
夏至前後の時期であれば稲毛海浜公園が丁度日没の時刻になります。みんなで太平洋に沈む夕日を見るのもよいでしょう。
マリンスタジアムや幕張副都心を抜けて南船橋から湾岸道路に進みますが、湾岸道路は大型車多く運河などを渡るためのアップダウンにより渋滞が発生します。自転車歩行者道の効果的利用をおすすめします。
なお、二俣新町手前から市川塩浜手前(江戸川を渡る前後)の東京外環状線298号線の立体交差前後は車道自転車侵入禁止区間です。この区間は必ず自転車歩行者道で通過します。
【コース】
交通規制や工事などによりコース通りに通行できない場合があります、あらかじめご了承ください。
【開催履歴】